歓送迎会のシーズンですなぁ。
近頃は、人材不足や過重労働の問題などを背景に、企業も強引な配置転換はそうそうできないようですが、ほろ苦い別れは社会に出てもあるんですな。
私が社会人になった頃は、今とは少し違った理由で上司や先輩は腫れ物を触るような雰囲気がありました。
まぁ、バブル経済真っ只中で、人手不足を背景に甘やかされた面は今と同じですが、それよりも、それ以前とは違って、会社や上司の指示命令やプライベートな誘いを素直に受け入れない世代だったからかも知れません。
いわゆる「新人類」といわれる世代の後半だったんですね。
上司や先輩に「おい、今夜一杯行くぞ。」と誘いがあっても、「きょうは用事がありますから。」なんて、軽く断ることができた最初の世代でした。
しかし、それでも、お供をしてご馳走になった翌日の朝は、上司や先輩の出勤を今か今かと待ち構え、朝イチで前夜のお礼を言ったものです。
ところが、今の若い人たちには、このささやかなお礼さえ言えない人が多い。
たった一言「夕べはご馳走様でした」というだけのことができないのです。
その一言で「アイツはしっかりしているな」と高評価が得られるわけですが、それよりも、人付き合いの最低限の礼儀を欠くと考えたほうがよろしい。まぁ、躾のレベルです。
大人が悪いんですね。こういうことは、誰かが教えるだろうと人任せにしてはいけません。
気づいた人が、きちんと指導しなくては。
だから、私たちは、こういうことも含めて人を育てることに手を抜いてはいけないと思うのです。
先日、いい歳をしてご馳走になりました。
ありがたやありがたや。
清水の「グリーンハウス」。
知る人ぞ知る、寿司の名店。
なにしろ、安くて美味い。
お財布にやさしいといっても、その仕事にぬかりはありません。
職人のきちんとした仕事ぶりは、その一貫一貫から十分ににじみ出ています。
評判が評判を呼んで、予約はなんと1年待ち。
ランチ営業のみの店内は、舌の肥えた女性客で常に満席。3回転はしているかもしれません。
さすが、みなと街しみず。
しかし、次回がまた1年後とは本当に待ち遠しい。
もちろん、お礼は翌朝一番にしましたよ。