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遠州 関所と稲勝さんのとんかつ、のココロ。

21世紀ともなると、モノ、カネ、ヒト、ジョウホウの流通速度はすさまじく、
ライアル・ワトソン氏のいう100匹目のサルは世界各地で出現するのでしょうが、
かつて、世界の文化伝播や物流は海運が中心でした。
そんな、中世の理を今に伝える二つの地が、遠州は浜名湖の北岸と南岸に残ります。
気賀と新居。
ということで、きょうのふるさとしずおかのお話は、前回に引き続き遠州のお話。

IMG_2684気賀というところは、東海道の見付宿と御油宿の間を、浜名湖の北岸で結ぶ街道
本坂通 にある宿場町です。本坂通とは、いわゆる姫街道のことですな。
気賀は、浜名湖の正に北岸に位置していて、その背後には遠州の山々が連なり
南は浜名の海に挟まれた、まさに要害の地でした。
町を南北に貫く都田川に橋はなく、当時の人々は渡し舟で往来したといいます。
1498年の明応の大地震によって南岸 東海道新居の交通が困難になると、
北岸の気賀が地勢的に有利になってヒト、モノ、カネ、ジョウホウが集まったんですな。
いわゆる自由都市のようなものが気賀に出来上がったという人もいます。

IMG_5997一方の新居は、東海道の舞阪宿、白須賀宿の間 浜名湖南岸の宿場。
今切口といわれる浜名湖と遠州灘のつながる開口部があり、
同地も気賀と同じく古くから東海道の要所とされていました。
浜名川と東海道が交差する地勢で、古くから賑わったモノの集積地的な
機能を持った港湾都市 新居。
しかし、前述の明応の大地震による津波で大きな被害を受け、
浜名湖の開口部は沈下し今切口は決壊。
これによって浜名湖は汽水化したのだといいます。

IMG_6006この二つの港湾都市には、今も中世の関所跡が現存します。
『気賀関所』と『新居関所』。
ともに、往時を偲ぶ絶好の史跡です。いずれも浜名の湖の恵みに育まれたもので、
いにしえのヒト、カネ、モノ、ジョウホウの伝播、流通を学ぶ良きところです。

IMG_5996で、きょうのおまけは、浜松は肴町の名店 とんかつ『幸楽』。
『人生をとんかつに賭けた』という名人 稲勝さんの揚げるとんかつは
他に並ぶもの無し。
そう断言できる一品です。ホントに美味い。
脂がさらっとしていて、これがホンモノのとんかつか!と驚くこと間違いなし。
稲勝さん、どうか、末永く暖簾を守ってくださいね。

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