お江戸日本橋から終点の京は三条大橋まで、現在の距離にして約500km。
ご存知のように、この東海道には53の宿場がありましたが、わがふるさとしずおかの宿場は、東の三島宿をはじめに沼津、原、吉原、蒲原と続き、西の白須賀まで実に22もの宿場があったのだそうです。
駿河府中を発ち安倍川を越えると、最初の宿場 鞠子です。
今は丸子。とろろ汁の丁子屋は、広重の浮世絵『東海道五十三次』にも描かれています。
丸子まちづくり協議会のHPによると、当時の鞠子宿は、本陣、脇本陣と旅籠24軒、民家211軒。東海道では最も小さな宿場町だったといいます。
その鞠子宿が、近年、往時を凌ぐ賑わいを見せています。
きょうは、そんな鞠子のお話し。
去る2月21日。鞠子宿の旧街道 見付から東見付の間およそ800mが訪れた数千人の観光客でごった返しました。
前日20日からの二日間、この旧宿場町で地域のPRを目的にしたまつりが開催されました。
丸子まちづくり協議会の主催する『丸子宿場まつり』は、今年で17回を数えます。
毎年この時期に開催されますが、知名度の上昇と比例してその規模は年々拡大。地元の皆さんは、口を揃えて『年々人が増えている』と誇らしげ。
なるほど、今では地域の生活道路となったいにしえの街道は、この人たちはどこから来たのか?と思うほどの人波で普段とは全く違う賑わいです。
おでんや焼きそばを売る屋台からは食欲を誘う匂いと威勢の良い掛け声が響き、財布のひもがつい緩みます。
このまつりの最大の見どころは、一日目の宵に行う狐の嫁入り道中と、二日目の姫様道中。
古式ゆかしい道中姿は、街道全体が江戸の昔にタイムスリップしたようです。
なんか、いいですねぇ。
丸子って、本当に良いところです。
おまけは、美和の美和桜。
今 満開ということは河津桜ですが、安倍川沿いの美和地区に住民の手で植えたことからそう呼ぶのだそうです。
ここもいいところです。
美和街道を北上して美和小の交差点を安倍川の土手まで。
土手沿いの約1㎞で満開の美和桜を見ることができます。