『オタク』という言葉は、今や完全に市民権を得て立派な公用語ですが、マーケティングの分野から『オタク』を考えると実に興味深い。
これまでは、一般的に『オタク』というと、アニメマニアとかゲームマニアを連想したものですが、広義にはいわゆる『愛好家』と同意語で、古い英国車やイタリア車を愛する私なども、十分その範疇に含まれる人間ということになるようです。
つまり、愛好家はその嗜好の範囲には惜しみなく資金を投入するわけで、その意味でマーケティング上は極めて重要な市場というわけです。
そんな『オタク』市場。
その中心近くにフィギュアのマーケットがあります。
例えば、北斗神拳の伝承者ケンシロウの名を騙り、世紀末の暴力と混乱の世で悪事の限りを尽くした男 ジャギ。
『北斗の拳』の初期の敵役の一人として、マニアの中では有名な男です。
あるいは、正義の超人 キン肉マンの首筋に生涯消えることの無い傷をつけた悪魔超人の首領 悪魔将軍。キン肉マン史上 最強の敵役としてファンに語り継がれる超人です。
フィギュア『オタク』の市場では、このような有名作品に登場するサブキャラクターも一定の人気を獲得しています。
これ一体でそれぞれ数万円の売価なのだそうです。
というわけで、きょうは、そんなフィギュアの世界に斬りこんだ富士市のあるメーカーのお話。久しぶりに、blogでも求人の紹介です。
この会社は、もともとは富士市でも著名な長い業歴を持つ家電製品のOEMメーカーでした。
しかし、近年は大手家電メーカーの下請けを脱し、自らがブランドを持つメーカーとなって、ソラーシステムやLED照明を利用したエクステリア商品を生み出しています。
この主力事業と両輪の輪となっているのが、同社のホビー事業。
5年前には、懐かしのタツノコアニメ『マッハGO!GO!GO!』の劇中車を、実車さながらのバックボーンフレームにアルミボディで再現したミニチュアカーを商品化するなど、世界的にもユニークなホビーメーカーとして注目を集めました。
そんな実績が評判を呼んで、最近は、フィギュアやミニチュアカーなどの周辺商品の開発にも取り組んでいます。
例えば、前述のジャギや悪魔将軍のフィギュア。この台座は同社の開発商品です。
この展示台は、金属を巧みに加工し、得意の照明などを付加することで、フィギュア本体に命を吹き込み、そこに物語の世界を再現することに成功したものです。
時には、金属だけでなく石材や木材を用いることも研究しています。
そんな同社では、現在、設計職を募集しています。
一言で設計といっても、同社は少数精鋭ですから、ただ線を引く設計者を求めているわけではありません。
もちろん、設計者として、製品設計や部品設計、時には金型の設計に関わる必要もあります。
しかし、テーマに従った素材の研究や企画、さらに関連法規に関わる調査も大切な役割で、試作や量産以降の加工に関する仕事も欠かせません。
つまり、物づくり全般に関わる企画設計、製品製造全般にわたって活躍してくれる人材を求めているのです。
まぁ、ちょっと幅広くて大変ですけどね。
でも、こんな仕事ができる会社はふるさとしずおかではなかなかお目にかかれません。
今は業績も順風満帆というわけではありませんから、給与も大盤振る舞いというわけにはいきませんが、やりがい重視ということなら非常に面白い求人だと思います。
役割柄、経験者じゃないとちょっと難しいですけどねぇ。
私がきちんとバックアップしますから、興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
【勤務時間】8:00~16:55
【賃金】月給20万円以上 前職賃金を考慮の上決定
【休日】土日ほか 会社カレンダーによる 年間休日112日
【勤務地】静岡県富士市
【その他】各種保険完備 通勤手当 時間外勤務手当 ほか
【設立】1987年
【事業内容】電機、成型技術を用いた環境電力事業、ホビー事業、輸出入事業など