氷河期の戦い方。

2014年10月21日
先月の22日に、就職支援財団が発表した県内企業の採用活動に関する調査によると、実に66%を超える企業が『前年よりも採用は厳しくなった』と感じているそうです。
つまり、新卒者の採用、人材市場は完全な売り手市場に移行したということです。
なんだか実感が湧きませんねぇ。
きっと、同じように感じる皆さんは多いと思います。

なんと、70%に近い企業で内定辞退者が出ていて、内定辞退が前年よりも増えたと回答している県内企業は35%に上るといいます。特に建設や小売り・サービス業で。
これらの業界は大手が攻勢を強めていますから、まさに学生の大手志向を反映しているといってよいと思います。つまり、大手に競り負けているんですね。
地域企業なりの良さが応募者に伝わりきれていないようです。
まぁ、いつの時代も売り手市場と大手志向は比例するもので、一時期はこれがミスマッチ代名詞にもなりました。

一方で、中途採用の市場はどうなのでしょう?
中途はぱっとしませんなぁ…。
静岡労働局の報告によれば、静岡県の有効求人倍率は、全国平均に遅れること3ヶ月、14年1月に1倍を超えてからはなんとか1倍台を維持していますが、これがなかなか上昇には転じません。
なにしろ、製造業が伸びない。一部を除いて求人件数改善のスピードが上がらない。
かつてのように、広範囲の職種の人材を求め、雇用の受け皿になった時代は終わったんですね。
代わってその役割を期待されているのがサービスや介護・医療業界ですが、この業界への労働移動は簡単ではありません。なにしろ、賃金が低いのです。

ふるさとしずおかの地域企業が積極的な採用に転じないのは、つまり、モノやサービスが売れないからです。
要は、売れるようになれば積極的な採用が始まるわけですが、これは簡単なことではない。彼らが独自の輝きを取り戻すには、どうしたらいいんですかねぇ。
それを真剣に考えて経営者に提案できるような人材がいたら、その人は絶対採用されると思うんですけどね。
そろそろ『御社の経営理念に共感して…』なんて誰もが口にする口上は止めて、『こうしたら絶対売れます。それを私にやらせてください』くらいの意気込みで転職活動をしてみませんか?
私がちゃんとバックアップしますから。
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