正社員って何なんだ?
2014年9月29日
ブラック企業という言葉がすっかり市民権を得ています。
私は、この言葉がどうも好きになれませんが、こういう業界に長く身を置いていると『〇〇社はほにゃららだ…』などとブラックな噂話を耳にすることも結構あります。
確かに、人材を消耗品のように考えた事業の進め方をする企業は存在します。
しかし、これも程度の問題なんですけどね。
事業理念の実現とマンパワーを絞り出すことは、いつの時代もせめぎあいの関係になりやすいのです。
だって、頑張らなきゃ夢は実現しないもんね。
そう、程度の問題なのです。
労基法云々の前に、そこに労使双方の良心が存在しないといけません。
しかし、一方ではこれまで以上に働く人々のことを重く考える企業も増えてきました。
我が国の人手不足はそれほど深刻な局面を迎えているのです。
この春から秋口にかけて、大手流通系企業のアルバイト・パート正社員化のニュースが相次ぎました。
ふむふむ。そうか。
ん?待てよ。短時間労働の正社員ってありなの?
そもそも、正社員って何なんだ?
私のところに来てくれる相談者のみなさんは、100%正社員希望です。
そこで、試しに聞いてみました。『正社員ってなんですか?』。
答えの多くは『賞与がある』、『雇用が安定している』の二種類。
でもねぇ…。これって半分は当たっているけど半分は当たってないんですよね。
正社員でも賞与が無いことはあるし、雇用契約だって打切られることはあるのです。
しいて言えば、『正社員』というのは、雇用期間に定めがない、フルタイム勤務で時間外勤務に定めがある、くらいしか特徴が無いんですよね。
こうして考えると、なんだか正社員の正体ってはっきりしない。
いっそのこと、そろそろやめませんか?
正社員って名称に振り回されるのは。