2014年12月12日
世界のレーダー技術を飛躍的に伸ばした技術は、日本の技術だと言われています。
その技術は、戦前の1920年代に東北で生まれました。東北大学の八木教授とその高弟宇田氏は、後に『八木・宇田アンテナ』と呼ばれるアンテナを開発します。
私たちが幼い頃、どの家庭の屋根にも、細い金属パイプを横向きに数本並べ、それを串刺しに連結した形のTVアンテナが立っていました。それが『八木・宇田アンテナ』です。
きょうは、この八木・宇田アンテナに端を発する企業の求人についてのお話。
戦後、八木・宇田両氏のもとでアンテナ開発に携わっていた人物が、富士市で電機メーカーを興しました。そのメーカーを母体にしたベンチャー企業が営業を募集します。
同社の社長は当代で三代目。社員数15名にも満たないベンチャーですが、小さいながらも自社のブランドを展開する立派なメーカー。家電製品のOEMメーカーとしての長い業歴が培った開発力と量産技術が特徴です。
現在は、主に二つの事業を柱としています。
一つは、ソーラーパネル付きの屋外照明等をはじめとする環境電力事業、もう一つは、ホビーメーカーと協調したホビー事業です。ともに、自社のブランドを持ち、精力的に新製品を開発、販売しています。
環境電力事業では自治体や民間企業、ホビー事業ではホビーメーカーや問屋・販売店へ営業します。
私は、この仕事を女性に任せたら面白いなぁと思っていますが、もちろん、男性でもOK。
社員の年齢構成を考えると、30歳前後がベストマッチです。
できたら、2名くらい採用したいなぁと考えています。
むかし、『鶏口となるも牛尾となるなかれ』なんて言葉が流行りましたが、『いっちょう挑戦してみるか』とお考えの方がいれば、全力で仲人します。
【勤務時間】8:00~16:55
【賃金】月給20万円以上 前職賃金を考慮の上決定
【休日】土日ほか 会社カレンダーによる 年間休日112日
【勤務地】静岡県富士市
【その他】各種保険完備 通勤手当 時間外勤務手当 ほか
【設立】1987年
【事業内容】電機、成型技術を用いた環境電力事業、ホビー事業、輸出入事業など
2014年11月10日
少し前に、『ふるさとしずおかの人口 37年ぶりに370万人割り』 というニュースを取り上げましたが、このうち静岡市の人口は約71万人。
少ない、減ったとはいうものの、実はこの数値は島根県全体の人口よりも多いのです。
全国にはもっともっと深刻な状況を抱える自治体があるんですね。
島根県というと、ふるさとしずおかからは遠く離れた西国の地。
しかし、なんといっても唯一『大社』を名乗る出雲のおおやしろが鎮座まします
葦原の中つ国の中心地です。
つまり、古代の日本では極めて重要な『国』だったのです。
その島根県。数日前に話題になりました。
この人口減少の問題を先取りし、見事に成果が上がり始めたというのです。
うーむ。それはすごい。
一体どんな取り組みをしたのだろう?
13年は、出雲大社の60年に1度の遷宮の年でした。
また、今年は、高円宮典子さまと出雲大社宮司の千家国麿さんのご結婚もありました。
これらが追い風になったことは間違いありませんが、実は、島根県は人口誘致活動に20年以上も前から取り組んでいたといいます。行政が中心になってふるさと島根定住財団を設立し、空き家紹介や定住支援員などの配置などの先進的な人口誘致の施策を行い、これが実を結んだのです。
これまでに、定住支援によるUIターン者は2,900人、最長1年の体験就業(生活費支給)に参加した1,500人のうち、実に45%が終了後も島根に残っているのだそうです。
今、島根県は、全国の注目を集めています。
ふるさとしずおかは、東京から新幹線でわずか1時間。
この近くもなく遠くもない距離感が、何とも言えないポジションを産んでいます。
人口も、減っているとはいえ多くもなく少なくもない。
街の風景も、都会のようでもあり都会のようでない。
この中途半端さが危機感の高揚を邪魔します。
島根県みたいに頑張らないといけませんね。
こんなに魅力のあるところはそうそうないのだから。
2014年11月1日
総じて社員の年齢が若く、管理職も一般職もそれほど年齢に差が無い会社でよくあることですが、奇抜な意見を言う人が評価され重用されることがあります。
これまでの視点が変えられなくて、知恵を絞っても絞っても妙案や打開策が見つからないとき、突然、まったく違う色合いの意見が出てきて、それを新鮮で効果的なものと感じる心理はわかります。
しかし、それは正しい決断なのか?
奇抜な意見を言う社員が優れていて、旧来の殻を破れない社員が愚鈍なのか?
ちょっと立ち止まって考えてみる必要があります。
新しいことをやろう。
これまでと違ったことをやろう。
新規事業を立ち上げるのだ。
希望があります。創造的で素晴らしい。前進していると実感が持てます。
しかし、これまでやってきたことは本当に価値を失ったのか?
これも、一度立ち止まって考えてみたいと思います。
地域企業の経営では、よく上記のような場面が見られます。
そして、たいていの場合、奇抜な意見、奇抜な発言の社員、新しい事業にスポットライトが当たります。
でも、私はいつも思うのです。それでよいのか?もう一度よく考えてみよう と。
大企業には、刀や弓もあれば槍や鉄砲だってあるかもしれません。大資本と業歴によって、彼らは実に多岐にわたる武器を手にしているのです。
しかし、地域企業やベンチャーは、刀なら刀、弓なら弓といったように、たった一つの武器で戦わなくてはなりません。
つまり、そのたった一つの武器を研いで研いで研ぎぬいて戦わねばならないのです。
実は、転職についても全く同じことが言えます。
去るべきか、残るべきか。受けるべきか、辞退すべきか。
これらの岐路に立った時に優先して考えなくてはならないのが、手にした武器で戦えるのかということと、その選択は自身の将来や目的に合致しているかという2点です。
この是非を冷静によくよく吟味したうえでの決断であれば、私はどちらにしても英断だと思うのです。
まぁ、そうは言っても人生いろいろありますから、九死に一生どころか十死に零生でも腹をくくらなくてはならない時もあるんですけどね。